2010年05月12日

「あたりまえ」が「あたりまえ」でなくなるとき


「スランプに負けない勉強法」ご支持いただき、ありがとうございます!

おかげさまで、「スランプに負けない勉強法」(フォレスト出版)が
書店で売れているようです。

アマゾンでも、10位以内に入りました。

この場を借りて、皆様に御礼申し上げます。


司法試験の講座ガイダンスが花盛りです

GWあたりから、ようやく気候も落ち着いて、春らしく
なりましたね。

この時期になると、1年間の法科大学院・司法試験に
向けての講座の募集も本格化し、ガイダンスが多く
行われるようになります。

そこで、必ずお願いしているのは。

「毎回の講義でお話した内容は、次回の講義までに、
100%復習してきてください」
ということ。

こちらとしては、今の段階でマスターして欲しい、そして、
マスターしてくれるだろうと思うところをセレクトして、
毎回それを積み重ねてお話を進めて行くわけです。

講義の中でお話する内容に、要らないことはありません。
(要らないことをいうときは、「余談ですが」と断ります。
我ながら律儀というか・・・。)

講義の最後で、ポイントはまとめますから、それは
どこをつついてもすぐに出てくるようにしてください、
というわけです。

ところで。

この課題の、本当のこわさはどこにあるかわかりますか?


あたりまえのことができるのは極めて少数

実は、やってみると、この
「次の回までに、100%復習してくる」
という課題、それほど大変ではありません。

慣れるまでは多少戸惑うところもあるでしょうが。

問題はその先。

復習の対象は、「前回の講義」だけではありません。
「それまでの回全部」になります。

当然のことながら、それまでに勉強したことを
片っ端から忘れていったのでは、結果につながるわけは
ありません。

それまでに学んだことを自分の中に蓄積して行かなければ
ならない。

ですから、2回目の講義までに復習するのは1回分で
すみますが、

100回目の講義の時には、99回分の講義を復習して
おかなければなりません。

これは、意識的な努力・工夫をしていかないと、なかなか難しいです。

刑事訴訟法の講義の中で、突然民法の、半年以上も前に
学んだところの話をふられて、パッと答えられるか。

1年の講義の最初の頃は、私が質問すると、それこそ
ピラニアのように(失礼)たくさんの方が
こたえてくれるのですが、

先に行けば行くほど昔にやったところを瞬時に答えられる
人が減ってきます。

ここで要求されているのは、何も特別なことではありません。

講義でお話したこと以外にどんどん手を広げてください、
といっているわけでもなく、

難解な問題集がとけなければいけません、といっている
わけでもない。

ただ、講義でお話したことを自分のものにしてください、
といっているだけです。

その、いってみれば当たり前のことを1年間通して
継続することができるか。

実は、これこそが合格できるか否か、結果が出せるか否か
を大きく左右することになります。

先に進むことばかりを考えてはいけません。
自分の足下を固めること。

あたりまえのことがあたりまえのようにできるように
すること。

それを継続することで、いつのまにか、
「あたりまえ」が「あたりまえ」でなくなっています。

司法試験だけに限ることではありません。
その他の資格試験でも、仕事上のスキルでも。

当然のことに手を抜かず、当然のことができる、
卓越した人になってください。


sherlock753 at 16:31│Comments(6)この記事をクリップ!

この記事へのコメント

1. Posted by kmt   2010年05月12日 20:07
ご無沙汰しております。

今の暮らしが始まって1ヶ月少し経ちますが、講義の内容を着実にものにすることの難しさを改めて感じております。

そして、それを起案に表すことがさらに難しいです。

気を抜かずに頑張りたいと思います。
2. Posted by 千葉 博   2010年05月13日 11:47
新しい環境は、最初が勝負ですよね。
型が出来てしまえば、今の悩みはいつの間にか消えていって
しまうと思います。

これまでになかった刺激を楽しんで、ますます成長する
チャンスを最大限に生かしてください。


> ご無沙汰しております。
>
> 今の暮らしが始まって1ヶ月少し経ちますが、講義の内容を着実にものにすることの難しさを改めて感じております。
>
> そして、それを起案に表すことがさらに難しいです。
>
> 気を抜かずに頑張りたいと思います。
3. Posted by ソアラ   2010年05月22日 10:48
千葉先生、いつもお世話になっております。
先生の著作、読ませていただきました。

大変、感動というか目から鱗状態です。一人でも多くの人に読んでいただきたいと思います。

ところで、先生のおっしゃっていることは、理にかなっているということを先日の同僚たちも話していました。

繰り返し学習。

人は、必ず忘れるもの。

だから、忘れたら再度入れ直す。しかも、五感を最大限使って。

これからも、その態度は堅持したいと思います。
4. Posted by 千葉 博   2010年05月25日 13:40
「スランプに負けない勉強法」、お読み頂き
ありがとうございます。
ひとつでも心に残るフレーズがあったという
ことであれば、大変嬉しいです。

繰り返し入れ直す。
これは、本当に当たり前のことですが、できる
人が非常に少ないことでもあります。
是非、実行して頂いて、結果に結びつけて
頂きたいと思います。


> 千葉先生、いつもお世話になっております。
> 先生の著作、読ませていただきました。
>
> 大変、感動というか目から鱗状態です。一人でも多くの人に読んでいただきたいと思います。
>
> ところで、先生のおっしゃっていることは、理にかなっているということを先日の同僚たちも話していました。
>
> 繰り返し学習。
>
> 人は、必ず忘れるもの。
>
> だから、忘れたら再度入れ直す。しかも、五感を最大限使って。
>
> これからも、その態度は堅持したいと思います。
5. Posted by かずお   2010年06月03日 22:41
千葉先生、はじめまして。
現在私は、8月の不動産鑑定士試験に向けて勉強しております。時間の制約上、残念ながら、生クラスではなく、DVDブースを使用しての勉強です。

このところ、答練の出来が思わしくなく、しかも、先週の模試は散々でした。この状況下で、先生の著書を手にしました。

自分の場合、何かあるとついつい引きずるので、その断ち切り方について、まず、活用させていただきます。

そして、どんな方向から、どんな分野から出題されても打ち勝てるだけの知識…あと2か月、がんばります!!!
6. Posted by 千葉 博   2010年06月04日 09:57
かずおさん、こんにちは。

何かあると引きずってしまう、私ももともと
その傾向があるので、お気持ちはわかります。

でも、それは、自分の意識の持ち方次第で
たち切れること。

そのために、「スランプに負けない勉強法」が
お役に立てると嬉しいです。

ご不明の点とか、何でもまた書き込んでください。

いい結果をお祈りしています!

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