近年、住宅ローンの滞納で苦悩している人は増加傾向にあります。
住宅ローン滞納
ローン破綻というとギャンブルや浪費から来るものを想像する人がいますが、ごく普通のひとが払いたくても払えない状況に追い込まれているのが本当の現実です。

また2009年のリーマンショックにより株価が世界的に下落し景気は低下したことも住宅ローン破綻に影響を与えています。リーマンショックによる景気悪化は日本でも例外ではなく、多くの土地や建物を抱えるマンション業者や土木業や製造業の破綻にくわえ、前の年の2008年の東京・名古屋などの大都市を中心としたミニバブル崩壊も重なり、沢山の人が住宅ローンを滞納し、破綻に陥りました。
リストラ
住宅ローン破綻の主な原因は、元々無理なローンを組んでしまったこと、景気低迷により収入が減ったりリストラにあってしまったこと、急な病気や事故で収入が減ったり失職したりしてしまったこと、退職金カットによって定年後のライフプランが狂ってしまったこと…などなどいくつかの要因が挙げられます。
かつては不動産会社も銀行も無理なローンを組ませてマイホーム購入を煽った時代がありました。バブル景気の頃は、親の年金収入や就職したての子供の年収まで本人以外の収入を頭に入れた、今では信じられない住宅ローンを組んだ例もあります。

また、住宅ローン滞納で相談される人のなかには旧住宅金融公庫の「ゆとりローン」の破綻で来られる方が多くおられます。「ゆとりローン」は最初の5年間は非常に少ない返済額を設定し「家賃と同じ金額で返済できます」というのがうたい文句でしたが、実際には6年目と11年目にぐっと率があがる設定になっていました。これは給料が勤務年数に応じてドンドン上がるかつての給与形態を前提として成り立っていた仕組みで、今では無理としかいいようのない住宅ローンのあり方なのです。

また、ここ20年くらいで日本の社会状況は変わってしまいました。土地神話は崩壊し年功序列や終身雇用を前提とした日本的な雇用システムもなくなり、景気が悪くなるたびに給与ボーナスがカットされたりリストラに怯えないといけない世の中になりました。かつての感覚で返済していると、定年退職を迎えた際に退職金をまとまった金額がもらえなくなり、老後のライフプランが狂ってしまい、その混乱から住宅ローンを滞納してしまうケースががあります。

さらに、この傾向によって普段からカツカツで人生設計を組まないといけなくなり、ちょっとした病気や事故で,住宅ローンの返済が困難となり相談に来られるかたが増加しています。一回大病や事故に遭うと安定した収入を得ることが困難になり、誰が見ても住宅ローンの返済が困難な状況に陥ります。
そんな要因で、住宅ローンを滞納して返済が困難となって、債務を整理するために任意売却を希望する人が増加しているのです。